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病気と症状
「花粉症」について
◎あなたの予防と対策は万全?
今年も花粉症に悩まされる季節がやってきます。それでなくても花粉症に悩む人は年々増えていますが、では花粉症に打ち勝つよい手立てはないのでしょうか。
今年も花粉症に悩まされる季節がやってきます。それでなくても花粉症に悩む人は年々増えていますが、では花粉症に打ち勝つよい手立てはないのでしょうか。
アレルギー性炎症を起こす花粉は50種類以上

くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみ・頭痛など、さまざまな不快な症状を引き起こす花粉症。今や日本人の約5人に1人が発症しているといいます。では、花粉症はなぜ起きるのでしょうか。
そもそも花粉症とは、花粉が原因で起こるアレルギー性炎症をいい、 日本では現在までに分かっているだけで50種類以上の植物花粉がアレルギー性炎症を起こす可能性を持っているそうです。花粉症が起こる理由には、体を守る免疫システムと大きく関係し、人の体はウイルスや細菌など有害物質(抗原)の侵入や増殖を防ぐため抗体と呼ばれるものを作ります。抗体は病気を防ぐ重要なものですが、過剰に反応すると不快な症状を起こすことがあり、これがアレルギーといわれるものです。
造林拡大時代と関わる花粉症の低年齢化

花粉もいろいろありますが、その代表格といえば、やはりスギ花粉症です。しかも厚生省(現、厚生労働省)の報告を見ると、1970年代から急に増え始めています。理由は幾つか考えられますが、1970年頃までスギの造林拡大時代があり、 現在はそのスギが花粉をよくつける時期にあたります。したがって、近年、スギ花粉量が大幅に増えていることから、花粉症になる抗体量が短期的に達成され、 これが花粉症の低年齢化と深く関わっていることがいえます。
また、この他に、車の増大による大気汚染なども理由にあげられ、自動車の排気ガスには、スギ花粉症をまねくIgEという抗体を活発に作る成分があるといわれています。