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病気と症状
「水虫」について
夏に向かい、気温と湿度が高くなると気になりだすのが「水虫」。何度も繰り返し、なかなか完治することのないこの足のトラブルはどのように発症し、また、どのように治療すれば最も効果的なのでしょうか?
水虫の原因は皮膚に寄生するカビ

水虫は、白癬菌(はくせんきん)というカビの一種が、皮膚の角質層に寄生して起こる病気です。かゆみや痛みをともなうことが多く、湿潤、小水疱、ただれ、皮膚の剥離などの症状があらわれます。白癬菌は他のカビと同様に高温多湿を好むので、蒸れた状態が長くつづくと水虫は悪化する場合が多く、治りにくくなってしまいます。
体のいろいろな部分に発症する水虫
水虫といえば足にできるものと思いがちですが、その他にも、体部にできるゼニタムシや、股部にできるインキンタムシなど、数種があります。

「継続は力なり」の水虫治療
「水虫は治らない」と思い込んでいる方が多いようですが、足の清潔と乾燥を心がけ、医師の指示に従って根気よく治療をつづけることで治すことができます。
■ 水虫退治のポイント

・刺激の少ない弱酸性のせっけんで、 毎日、患部を足の指の間まで丁寧に洗いましょう。
・白癬菌は感染しやすい菌です。衣服やタオル、靴などはを常に清潔を保ち、感染を防ぎましょう。特に靴下は十分に熱湯消毒したものを着用し、毎日取り替えてください。

・水虫は高温多湿を好みます。サンダルやスリッパを履く習慣をつけたり、通気性にすぐれた靴を選んで何足かを交互にはくとよいでしょう。また、靴を陰干しして湿気を取り除いてください。
・靴下や肌着は通気性、吸湿性にすぐれたものを選びましょう。

・白癬菌は乾燥が苦手。汗をかいたり患部を洗ったあとは、タオルなどで水分をしっかりふきとり、患部を充分に乾燥させてください。

・治ったかのように見えても、患部にはまだ白癬菌がすみついています。このしつこさに打ち勝つには、根気よく治療をつづけるしかありません。
かゆみなどの自覚症状がなくなっても、最低1ヵ月は根気よく治療をつづけてください。
<参考>
・家庭薬新聞