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病気と症状
疲労
◎疲労をふきとばそう!
疲労は決してためることなく、すばやく確実に回復するのがいちばん。毎日を楽しく元気にすごすための、重要なポイントです。
疲労は決してためることなく、すばやく確実に回復するのがいちばん。毎日を楽しく元気にすごすための、重要なポイントです。
疲労にはいくつかのパターンがある

一般的に疲労は、精神的および肉体的な作業能率や作業量が低下することをいい、その原因や状況によって、いくつかの種類に分けることができます。
【急性疲労と慢性疲労】
急性疲労は、一般的に、肉体疲労時にみられる一過性の疲労を指し、慢性疲労は、肉体疲労や精神疲労が回復されないまま、少しずつ蓄積された疲労を指します。

【全身疲労と局所疲労】
全身疲労は全身におよぶ疲労を指し、局所疲労は、手、首、腕など、体の一部のみの疲労を指します。なお、局所疲労には、筋肉疲労、神経疲労、内臓疲労の3つがあります。
筋肉疲労 | 運動や作業をつづけることで肝臓や筋肉中のグリコーゲンが減少するとともに、エネルギー源となる物質の供給不足や筋肉への酸素供給不足が乳酸の蓄積を引き起こして疲労になります。 |
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神経疲労 | 神経細胞接合部であるシナプスでの刺激伝達が遅れ、疲労になります。 |
内臓疲労 | 中枢神経の疲労が、視床下部を介して自律神経とその支配下にある内臓に影響を与え、内臓疲労を引き起こします。 |
疲労を効果的に回復するには?

休養や睡眠をたっぷりとることはもちろんですが、エネルギーの源である糖質や脂質、組織タンパクを補うタンパク質やアミノ酸、代謝に必要なビタミン類、体液成分であるナトリウムイオンやカリウムイオンなどを、滋養強壮保健薬で補うとさらに効果的です。
1.ビタミン含有保健剤 | 滋養強壮、虚弱体質、肉体疲労・病中病後・胃腸障害・栄養障害・発熱性消耗性疾患・妊娠授乳期などの場合の栄養補給に効果がある各種のビタミンが配合されています。滋養強壮効果の高い生薬が配合されることが多くあります。 |
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2.生薬主薬製剤 | 有効成分が生薬のみで構成されている滋養強壮保健薬。 虚弱体質、肉体疲労、病中病後、胃腸虚弱、食欲不振、血色不良、冷え症に高い効果を発揮します |
3.ビタミン主薬製剤 | 微量で代謝に重要な役割を果たし、不足すると多くの障害を招いてしまうビタミン。ビタミン主薬製剤にはビタミンA主薬製剤やビタミンD主薬製剤、ビタミンE主薬製剤など多くの種類があり、それぞれに効果がちがいます。 |
4.カルシウム剤 | カルシウムは骨の成分として大きな役割を果たすほか、血液凝固やホルモン活性などにも関与します。その必要量は成人で1日300~700mgとされ、虚弱体質の改善や骨・歯の発育促進などの効果が認められています。過剰摂取すると、高カルシウム血症等があらわれる場合があります。 |
5.鉄(第一鉄)製剤 | 貧血などの治療に用いられます。貧血とは、血液中の赤血球やヘモグロビン(血色素)が減少した状態をいい、鉄欠乏によるものが最も多いとされます。 |
<参考>
・配置家庭薬のための家庭薬各論