
知っ得百科HOME » くすりと医学 » くすり » 使用上の注意と副作用
くすり
使用上の注意と副作用
そもそも副作用ってどんなこと?
副作用は、「厚生労働大臣の許可を受けて作られた医薬品を、適正な目的で正しく使用した場合でも起こってしまった、使用した医薬品による有害な反応」とされています。つまり、用法用量より多い量や少ない量を飲んで起こったものなどは、厳密には副作用にあたらないことになります。また、期待する作用以外の反応でも不都合がなければ、大抵副作用とは扱われません。
■ 薬を飲んだときに起こる有害事象
副作用といっても、日常生活に支障をきたす、あるいは入院の必要があるものもあれば、眠気、口が渇くといった一過性で軽いものもあります。また、副作用以外でも薬には食べあわせ、飲みあわせがあります。
しかし、こういったことは必ず起こるわけではありません。それぞれの体質や状況などによりますし、重篤か軽症かなども個人差があります。
■ 薬理作用による副作用
医薬品には幾つかの薬理作用があり、本来求めている効果以外の効果・作用が生じる場合もあります。たとえば、感冒(風邪)の症状を抑えるために抗ヒスタミン剤を使用すると、二次的な作用で眠気が現われることなどが、これにあたります。
■ アレルギー反応(過敏反応)
患者さんの体質などにより、常用量以下の投与であっても発現するもので、いわゆる薬剤アレルギーなどがあります。また、薬に含まれる添加物にアレルギーをおこすこともあります。
■ 薬物相互作用
医薬品同士、医薬品と食品などの場合で、2つ以上のものが互いに作用しあうことで起きることがあります。
■ 過剰反応

服用される方の状態により、効き過ぎることがあり、特に、高齢者は効き過ぎることがあります。
※薬を上手に活用するために・・・。
薬は、いまや私たちの生活と密接に関わっています。しかし、まだ未知なる部分があることも確かです。また、個人差もあります。薬を安全に有効に利用していくためにも、服用する前には「使用上の注意」を必ず読んで、用量・用法を守りましょう。そして、ある期間服用を続けても症状が改善されない場合、服用を中止し、早めに医師に相談してください。