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病気と症状
動脈硬化のこわさを知っていますか?
◎動脈硬化は10歳以前からはじまっている!
人体の機能は25歳をピークにして衰えますが、動脈硬化に関してはさらに初期、10歳以前よりはじまると言われています。糖尿病や高血圧、高脂血症といった生活習慣病と密接に関わる動脈硬化は、日本人の3大死因と言われている脳卒中や心臓病を引き起こす原因でもあり、日々の生活パターンを見直すなど大きな注意が必要です。
人体の機能は25歳をピークにして衰えますが、動脈硬化に関してはさらに初期、10歳以前よりはじまると言われています。糖尿病や高血圧、高脂血症といった生活習慣病と密接に関わる動脈硬化は、日本人の3大死因と言われている脳卒中や心臓病を引き起こす原因でもあり、日々の生活パターンを見直すなど大きな注意が必要です。
「動脈硬化」は血管の老化現象
身体のあらゆる細胞に酸素と栄養分をとどける動脈。「動脈硬化」とは、この動脈の弾力性が失われ、硬くもろくなったり、内部にコレステロールなどが沈着して血液の流れが滞ってしまう状態を言います。また、動脈硬化が原因で起こるさまざまな症状を「動脈硬化症」と言います。
動脈硬化が起こる部位によってあらわれる症状はさまざま
動脈硬化は全身の動脈で起きますが、その部位によって症状は異なります。動脈硬化が起こりやすい部位とそれにともなって起こる病気は以下のとおりです。
脳 | 脳梗塞、脳卒中、老人性痴呆症など |
---|---|
目 | 眼底出血 |
心臓 | 狭心症、心筋梗塞など |
胸部・腹部 | 大動脈瘤、解離性大動脈瘤 |
腎臓 | 腎硬化症、腎血管性高血圧症 |
下肢 | 閉塞性動脈硬化症、壊疽 |

動脈硬化の効果的な予防は危険因子を回避することから
動脈硬化を進行させたり、それにともなってさまざまな病気を引き起こす原因を危険因子と言います。危険因子にはさまざまなものがありますが、複数合わさると動脈硬化は急速に進行し、重症化していくと考えられます。加齢や遺伝をのぞけば、これら危険因子は日頃の生活習慣を見直すことで改善が可能。効果的に動脈硬化を予防することができます。
■ 動脈硬化の危険因子

●高血圧 ●高脂血症 ●糖尿病 ●肥満 ●たばこ
●ストレス ●食事・嗜好品 ●加齢 ●遺伝 ...など
<参考>
・配置家庭薬のための家庭薬各論 改訂版
・配置家庭薬のための新病態論
・日本医師会ホームページ 医療と健康 知って得する病気の知識 「動脈硬化」(動脈硬化症)
・国立循環器病センターホームページ 循環器病情報サービス よくわかる循環器病・疾病 動脈硬化