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病気と症状
かぜを正しく理解しよう
かかったことのない人はいないのではないかと思われるほど身近な病気、かぜ。あまりに身近なために軽視しがちな人も多いかもしれませんが、かぜは感染症です。こじらせてしまうと大病を招いてしまう、油断禁物の病気なのです。
かぜは「かぜ症候群」という名の感染症

一般的にかぜとは、鼻、のどなどの呼吸器にウィルスなどが侵入して起こる、軽度・急性の病気のことを言います。くしゃみ、鼻水、のどの痛み、せき、発熱、頭痛などの自覚症状があり、大半の人が「かぜにかかった」と認識できることから、これらの症状があらわれる病気を、「かぜ症候群」と呼んでいます。
症状によって分けられるかぜ症候群のいろいろ
かぜ症候群にはいくつかの種類があり、少しずつ症状が違います。主なものには、「普通感冒」と「インフルエンザ」が挙げられます。
■ 普通感冒
いわゆる「鼻かぜ」と呼ばれるもので、症状はゆっくりとあらわれます。くしゃみ、鼻水、鼻づまり、せき、のどの痛みといった症状をともない、軽い倦怠感があります。発熱は37度程度と比較的低めです。
■ インフルエンザ

インフルエンザの原因はインフルエンザウイルスです。悪寒をともなう高熱を初発症状として発病し、同時に、頭痛、関節痛、腰痛、筋肉痛、吐き気、食欲不振、倦怠感などの症状があらわれます。引きつづいて鼻水、せき、のどの痛みがあらわれ、ときには下痢や腹痛などをともないます。また、高齢者の場合、免疫力が低下しているので注意が必要です。
かぜを早く治すための薬のかしこい飲み方と生活パターン

日常病として軽く見られがちなかぜですが、放っておくと悪化する可能性もあります。1日も早く元気になるために、正しい薬の飲み方を心がけるようにしましょう。
なお、かぜ症状に対する医薬品としては、発熱には解熱薬、頭痛・関節痛・のどの痛みには解熱鎮痛薬、せきやたんには鎮咳去痰薬、鼻水には抗アレルギー剤などがあり、症状にあわせて選ぶことが多くなりましたが、おもに服用されるのは、複数の症状を改善する総合感冒薬です。
○必ず食べ物を摂取し、そのあとなるべく30分以内に服用するようにしましょう。
○夕食後の薬を飲んだあとは、布団で体を覆いあたたかくして早めに寝ましょう。
○消化が良く、体を温める食べ物(白菜・大根などの冬の野菜)を食べるように心がけましょう。
<参考>
・配置家庭薬のための家庭薬各論 改訂版